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深夜食堂のメニュー・レシピ一覧|全シリーズの料理を完全紹介

深夜食堂
深夜食堂のメニュー・レシピ一覧|全シリーズの料理を完全紹介

こんにちは、nanaです。

『深夜食堂』を見ていると、「あの回に出てきた料理は何だった?」「マスターの豚汁を家で作れないかな」と、物語と一緒に料理の記憶が残りますよね。赤いウインナーや猫まんまのような素朴な一皿から、映画版のナポリタン、Netflix版のオムライスまで、シリーズが長いぶん、目当てのメニューがどの回だったのか探すのも意外と大変です。

そこでこの記事では、ドラマ第1部から第5部までの全50話と映画2作品を横断し、各エピソードの主題になった料理を一覧にまとめました。さらに、自宅で再現しやすい代表メニュー、マスターの店で唯一の定番料理である豚汁定食、料理を支えてきた飯島奈美さん、公式レシピ本まで順番に紹介します。

この記事でわかること

  • 深夜食堂の全50話と映画に登場する主題料理
  • 人気メニューを自宅で再現するときのポイント
  • マスターの豚汁定食に近づける材料と作り方
  • 公式レシピ本の違いと選び方

なお、ここでいう「メニュー一覧」は、各話のタイトルや物語の中心として扱われた料理を基準にしています。店内に映り込む小鉢や脇役的な料理まで数えるとさらに多くなるため、まずは「気になる料理から該当エピソードを探せる一覧」として使ってくださいね。

深夜食堂のメニュー・料理一覧

『深夜食堂』の「めしや」は、一般的な食堂のように何十種類もの料理が書かれたメニュー表を置いている店ではありません。基本のメニューは豚汁定食と酒類だけで、マスターが「できるものなら作る」という店だからこそ、客が口にする料理そのものが、その人の過去や記憶を語る入口になります。

その構造は第1部から第5部までほぼ変わりません。豪華なごちそうより、誰かが昔食べた味、故郷で親しんだもの、無性に食べたくなる一皿が選ばれている点が『深夜食堂』らしさだと私は感じます。

深夜食堂「めしや」の基本メニューと豚汁定食・酒類を示すスライド

第1部〜第3部のメニュー一覧

2009年の第1部から2014年の第3部までは、家庭料理や大衆食の原点のようなメニューが目立ちます。最初から30品を「料理カタログ」として見るより、気になる料理名を探して、その回へ戻るための索引として使うのがおすすめです。

シリーズ通算話数主題メニュー
第1部第1話赤いウインナーと卵焼き
第1部第2話猫まんま
第1部第3話お茶漬け
第1部第4話ポテトサラダ
第1部第5話バターライス
第1部第6話カツ丼
第1部第7話タマゴサンド
第1部第8話ソース焼きそば
第1部第9話アジの開き
第1部第10話ラーメン
第2部第11話再び赤いウインナー
第2部第12話唐揚げとハイボール
第2部第13話あさりの酒蒸し
第2部第14話煮こごり
第2部第15話缶詰
第2部第16話クリームシチュー
第2部第17話白菜漬け
第2部第18話冷やし中華
第2部第19話肉じゃが
第2部第20話ギョーザ
第3部第21話メンチカツ
第3部第22話豚バラトマト巻き
第3部第23話里いもとイカの煮もの
第3部第24話紅しょうがの天ぷら
第3部第25話春雨サラダ
第3部第26話ロールキャベツ
第3部第27話しじみ汁
第3部第28話きんぴらごぼう
第3部第29話レバにらとにらレバ
第3部第30話年越しそば

こうして並べると、第1部は特に「子どもの頃にも食べたことがある料理」が多いことが分かります。第1話の赤いウインナー、第2話の猫まんま、第4話のポテトサラダ、第5話のバターライスなど、料理そのものはとても簡素です。それでも、その一皿を前にした人の表情や昔話が加わることで、料理の意味まで変わって見えてきます。

たとえば第4話のポテトサラダは、エレクト大木にとって単なる酒のつまみではなく、母親の記憶へつながる料理です。第5話では、料理評論家の戸山が、流しのゴローが好んで食べるバターライスに惹かれていきます。高価な食材と「うまい料理」が必ずしも同じではないことを、説明ではなく食卓の景色で見せてくれるのが面白いところです。

赤いウインナー、ポテトサラダ、バターライスなど深夜食堂第1部から第3部の代表料理

第1話を料理と人物の関係から詳しく振り返りたい場合は、深夜食堂第1話「赤いウインナーと卵焼き」のあらすじ・キャスト・レシピもあわせてどうぞ。

第4部〜第5部のメニュー一覧

Netflixで展開された『深夜食堂 -Tokyo Stories-』は第四部、その後の『Tokyo Stories Season2』は第五部にあたります。舞台やマスター、小寿々、忠さんたちの世界はそのままなので、料理も本編から切り離されたものではありません。

シリーズ通算話数主題メニュー
第4部第31話タンメン
第4部第32話アメリカンドッグ
第4部第33話トンテキ
第4部第34話オムライス
第4部第35話たまご豆腐
第4部第36話梅干しと梅酒
第4部第37話白菜と豚バラの一人鍋
第4部第38話長芋のソテー
第4部第39話ハムカツ
第4部第40話年越しそば、再び
第5部第41話チキンライス
第5部第42話ささみチーズかつ
第5部第43話小梅のおにぎり
第5部第44話手羽先の唐揚げ
第5部第45話焼きそばパン
第5部第46話秋鮭ときのこ
第5部第47話きつねうどん
第5部第48話カレーラーメン
第5部第49話甘い卵焼き
第5部第50話蟹と年越しそば

第四部になるとタンメン、トンテキ、オムライス、一人鍋と料理の幅がさらに広がります。とはいえ、見栄えのする料理を増やしたというより、食べる人の人生に結びついた「その人だから注文する料理」という基本は変わりません。

第34話のオムライスでは、日本人の物理学者と韓国人女性がめしやで出会います。言葉や育った場所が違っても、一緒に食べる一皿が二人の距離を縮めていく。第四部以降は『深夜食堂』の世界が海外へ広がった時期でもあり、料理が人と人をつなぐという作品の特徴が、より分かりやすく見える回だと思います。

第五部では、小梅のおにぎり、焼きそばパン、きつねうどん、カレーラーメンなど、さらに「自分にも思い出がある」と感じやすい料理が続きます。最後は豪華なコース料理ではなく「蟹と年越しそば」。年月が流れても、めしやのカウンターで一年を締めくくるという作品らしい選択です。

オムライスと蟹と年越しそばを例に深夜食堂第4部から第5部の料理を示すスライド

映画版に登場する料理一覧

劇場版2作品は、ドラマの一話完結形式を受け継ぎながら、複数の人物と物語が一つの映画の中でゆるやかにつながっていきます。中心となる料理は次の6品です。

作品公開年エピソード
映画 深夜食堂2015年ナポリタン
映画 深夜食堂2015年とろろご飯
映画 深夜食堂2015年カレーライス
続・深夜食堂2016年焼肉定食
続・深夜食堂2016年焼うどん
続・深夜食堂2016年豚汁定食

第1作のナポリタン、とろろご飯、カレーライスには、それぞれ別の人物の人生が重ねられます。とくに「とろろご飯」でめしやに住み込みで働くようになるみちるは、その後も店との縁が続くため、映画を飛ばしてドラマだけを見ると人物関係の変化が少し分かりにくくなるかもしれません。

『続・深夜食堂』の最後に置かれたのは、ずっと店の定番だった豚汁定食です。これまで「いつもそこにある料理」だった豚汁が、ここでは一つの物語を背負った主役になる。シリーズを見てきたあとほど、この料理が選ばれた意味が静かに伝わってくる構成になっています。

映画「深夜食堂」のナポリタン、とろろご飯、カレーライスと「続・深夜食堂」の豚汁定食

ドラマと映画をどこに挟んで見ればよいか迷っている場合は、深夜食堂を見る順番と全シリーズの時系列で公開順を整理しています。

深夜食堂のレシピ一覧と再現のコツ

『深夜食堂』の料理を家で再現するとき、大切なのは豪華に作り替えることではないように思います。赤いウインナーなら赤いウインナーのまま、猫まんなら猫まんまのまま。少ない材料を雑に済ませず、ほんの一手間だけ丁寧に扱うと、作品の料理らしい雰囲気に近づきます。

公式レシピとして確認できる料理もありますが、すべての劇中料理について分量まで公開されているわけではありません。ここでは公式レシピが確認できるものはそれを基準にし、それ以外は作品を楽しむための再現ポイントとして紹介します。

赤いウインナーと卵焼き

シリーズの入口となる第1話では、竜が赤いウインナー、小寿々が甘い卵焼きを好みます。同じ皿を囲む二人は住む世界も雰囲気も違いますが、それぞれの「好きなもの」を否定せずに分け合う。その光景だけで、めしやという場所のルールがよく分かります。

飯島奈美さんのレシピでは、赤いウインナーの片側に3か所の切り込みを入れて6本足にし、油をひいたフライパンで焼きます。切るときに包丁を横へ引くのではなく、刃を垂直に下ろすのが形を整えるポイントです。焼いて足が開いてくると、あの見慣れたタコさんウインナーになります。

甘い卵焼きは、卵3個にだし汁、砂糖、塩を合わせるレシピが公開されています。半量程度を流して半熟のうちに奥から手前へ折り、残った卵液を数回に分けて重ねていきます。見た目を整えようとして弱火で長く焼くより、焦がさないようテンポよく巻き、最後をきれいに仕上げるのがコツです。

材料だけを見ると、お弁当にも入っていそうな二品です。それを「懐かしいね」で終わらせず、竜と小寿々が背負っている記憶まで料理の一部にしてしまうところに、『深夜食堂』の原点があります。

赤いウインナーを6本足に切る方法と甘い卵焼きの作り方のポイント

ポテトサラダと洋食メニュー

ポテトサラダは第1部第4話の主題料理です。家庭でも居酒屋でも珍しくない料理ですが、作中ではエレクト大木と母親の記憶をつなぐ味として登場します。『深夜食堂』では、この「ありふれた料理に個人の記憶が乗る」という構図が何度も繰り返されます。

再現するときは、じゃがいもを柔らかくして粗くつぶし、熱いうちに下味をなじませること、マヨネーズはじゃがいもの熱が落ち着いてから加えることを意識すると扱いやすくなります。具材を細かく均一にしすぎず、少し形を残したほうが、家庭料理らしい食感も楽しめます。

洋食では、映画第1作のナポリタンとカレーライスも忘れられません。ナポリタンは、ケチャップの甘酸っぱさ、炒めた麺、鉄板に広がる卵という喫茶店を思わせる見た目が印象的です。家庭で再現するときも、具材を増やしすぎるより、麺とソースをしっかりなじませるほうが「昔ながら」の一皿へ近づきます。

カレーライスも、スパイスの種類を増やすことだけが正解ではありません。玉ねぎの甘みや肉のうま味を土台にして、食べる人がほっとできる味を目指す。その方向のほうが、めしやのカウンターには似合うのではないかと私は感じます。

公式レシピ集『深夜食堂の料理帖』には、ポテトサラダやナポリタンをはじめ、タマゴサンド、あさりの酒蒸し、春雨サラダ、里芋とイカの煮物、肉じゃが、ロールキャベツなども収録されています。映像を見ながら一品ずつ作ってみたい人には、かなり相性のよい一冊です。

猫まんまとバターライス

『深夜食堂』の料理の中でも、材料の少なさでいえば猫まんまとバターライスは別格です。どちらも「レシピ」と呼ぶのが申し訳なくなるほど簡単なのに、映像で見ると妙に食べたくなります。

第2話の猫まんまは、温かいご飯にかつお節をたっぷりのせ、醤油をかけるだけの一皿です。大切なのは、ご飯が熱いうちに盛ること。湯気でかつお節がふわふわと動く様子まで含めて、料理のおいしさとして画面に映ります。

第5話のバターライスは、飯島奈美さん自身が「熱々のご飯にバターをのせて、溶けかけたところで醤油をたらして食べる料理」と紹介しています。バターをすぐにかき混ぜず、ご飯の熱で少し溶かしてから醤油を落とすと、米粒にバターの香りが広がります。

撮影時には同じ料理を何度も口にする必要があり、バターライスの回では、出演者が食べ続けやすいよう醤油側にも工夫をしたことを飯島さんが明かしています。画面の中では数十秒の食事でも、その一口を自然に見せるための仕事があると知ると、もう一度同じ場面を見たくなりますね。

熱いご飯とかつお節の猫まんまとバターと醤油のバターライスを比較したスライド

深夜食堂の豚汁定食とレシピ

「深夜食堂の料理を一つだけ選ぶなら?」と聞かれたら、私はやはり豚汁定食を外せません。毎回の主役料理として目立つわけではないのに、めしやのメニューとして最初からずっとそこにあり、店そのものを象徴する料理だからです。

公式の設定では、めしやの基本メニューは豚汁定食と酒類だけ。客が希望する料理は、材料がありマスターに作れるものなら対応するという形です。つまり赤いウインナーも猫まんまもオムライスも「特別注文」であり、豚汁定食こそが店の土台になります。

豚汁の材料と下ごしらえ

飯島奈美さんが公開している「深夜食堂の豚汁」は4〜5人分。豚薄切り肉、大根、にんじん、しいたけ、ごぼう、こんにゃく、油揚げ、長ねぎ、里芋、豆腐と、かなり具だくさんです。調味にはごま油、酒、合わせだし、味噌、みりん、醤油を使います。

材料目安
豚薄切り肉200g
大根4cm
にんじん1/2本
しいたけ2個
ごぼう1/4本
こんにゃく1/3枚
油揚げ1枚
長ねぎ2/3本
里芋2個
豆腐1/2丁
ごま油大さじ1
大さじ2
合わせだし1200cc
味噌大さじ4〜5
みりん小さじ1/2
醤油小さじ1/2

こんにゃくは包丁できれいな立方体にせず、ちぎって下茹でします。豆腐も水切りしてから手でちぎって鍋へ。形を完全に揃えないことで汁が触れる面が増え、見た目にも「家で作った豚汁」のような柔らかさが残ります。

味噌は仙台味噌や信州味噌を合わせる方法が紹介されています。ただし、家庭にある味噌でも作れるので、銘柄を揃えることを優先しすぎなくて大丈夫です。重要なのは、次に紹介する味噌を入れるタイミングです。

豚肉、大根、にんじん、しいたけ、こんにゃく、豆腐など深夜食堂の豚汁の下ごしらえ

二段階味噌で仕上げる作り方

作り方は、熱した鍋にごま油を入れ、まず豚肉を炒めます。色が変わったら大根、にんじん、しいたけ、ごぼう、下茹でしたこんにゃくを加え、酒を入れて蓋をし、弱火で4〜5分ほど蒸します。

そこへ合わせだし、油揚げ、そして味噌の半量を加えて約15分。次に長ねぎ、里芋、ちぎった豆腐を入れ、さらに煮込みます。野菜に火が通ったところで残りの味噌を加え、みりんと醤油で味を整えれば完成です。

ポイントは、味噌を一度に全部入れないこと。最初の味噌で具材に味をなじませ、仕上げの味噌で香りを補います。Oisixと『続・深夜食堂』の企画でも「味噌を二度に分けて入れる」ことが飯島さんの豚汁のポイントとして紹介されていました。

一般的な豚汁と大きく違う特殊な調味料が入るわけではありません。むしろ、ごま油で炒める、蒸して野菜の甘みを引き出す、味噌を二回に分けるといった小さな工程を省かないことが味の違いにつながります。

飯島さんは、この豚汁は多めに作って残っても翌日がおいしいと紹介しています。ドラマのめしやのように大鍋で作るのは難しくても、少し多めに仕込んで翌日まで味わうところまで含めれば、家庭でもかなり「深夜食堂らしい豚汁」を楽しめそうです。

ごま油で炒めて蒸し煮し味噌を二回に分けて加える深夜食堂の豚汁の調理手順

公開されている詳しい分量と手順は、飯島奈美さんによる「深夜食堂」の豚汁レシピでも確認できます。

フードコーディネーター飯島奈美

「深夜食堂 フードコーディネーター」と検索している人も多いのですが、作品の公式クレジットで使われている肩書きはフードスタイリストです。第1部から飯島奈美さんの名前がクレジットされ、第四部、第五部、映画版でも料理を支えています。

飯島さんは『かもめ食堂』『南極料理人』『海街diary』、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』など、多くの映画・ドラマでフードスタイリングを担当してきました。『深夜食堂』は飯島さんにとって初めて参加した連続テレビドラマで、2009年の第1部では撮影前に小林薫さんへ料理指導も行ったことを本人が振り返っています。

ここで面白いのは、単に「きれいな料理を作る人」ではないということです。撮影では同じ食事シーンを何度も繰り返すため、料理はカメラに美しく映るだけでなく、俳優が何度口にしても演技を続けられる状態でなければなりません。

バターライスの撮影で味に変化をつけたという話も、その一例です。料理を作品の背景として成立させながら、実際に食べる人への負担も考える。画面に映っているのは一皿ですが、その裏には料理、芝居、撮影を同時に成立させる調整があります。

さらに飯島さんは、『深夜食堂』の料理について、客がそのとき食べたいものや好物を口にし、ほっとしたり元気づけられたりするエピソードだと語っています。これは作品を見ていて感じることとも重なります。料理は「おいしそうに見せるための小道具」ではなく、その人物が何を懐かしみ、誰を思い出し、何に傷ついているのかを映す役割まで担っているのです。

私は、ここが『深夜食堂』を普通のグルメドラマと少し違って見せている理由だと思います。料理をアップで映して終わるのではなく、その皿を食べる前と食べた後で、人の表情や関係がほんの少し変わる。その変化まで含めて料理が演出されているから、何年後に見ても古びにくいのでしょうね。

映像美、何度も食べられる工夫、人物の記憶を支える飯島奈美のフードスタイリング

深夜食堂のレシピ本を選ぶ

ドラマを見ながら「この料理、作ってみたい」と思ったら、ネット上の再現レシピだけでなく公式関連のレシピ本もあります。特に代表的なのが『深夜食堂の料理帖』と『おうちで深夜食堂』です。

この2冊は同じ作品を扱っていますが、作り手と方向性が異なります。映像の料理へ近づきたいのか、原作に登場する料理を家庭で幅広く楽しみたいのかで選ぶと分かりやすいです。

料理帖とおうちで深夜食堂

書籍特徴向いている人
深夜食堂の料理帖フードスタイリスト飯島奈美さんによるドラマ・映画の料理レシピ映像に登場した「めしや」の味を再現したい人
おうちで深夜食堂4人の料理家が原作の料理を家庭向けに展開作中メニューを幅広く日常の献立へ取り入れたい人

『深夜食堂の料理帖』は2015年刊行。飯島奈美さんがドラマや映画で実際に手がけた料理を家庭で再現できるようまとめた一冊で、豚汁、赤いウインナーと卵焼き、タマゴサンド、あさりの酒蒸し、春雨サラダ、ナポリタン、里芋とイカの煮物、冷やし中華、ポテトサラダ、カツ丼、肉じゃが、お茶漬け、ロールキャベツなどが収録されています。

原作者・安倍夜郎さんの漫画や飯島さんとの対談も収録されているため、単純なレシピ集というより、ドラマの料理をもう一段深く味わう本と考えたほうが近いでしょう。料理を再現してから該当回を見直す、という楽しみ方にも向いています。

『おうちで深夜食堂』は2019年発売。小堀紀代美さん、坂田阿希子さん、重信初江さん、ツレヅレハナコさんという4人の料理家が、『深夜食堂』の世界を家庭の台所へ広げています。原作に登場する料理から約75品が取り上げられており、ドラマで映った料理を忠実に再現するというより、「もし自分がめしやのマスターなら」という楽しみ方に近い一冊です。

どちらか一冊なら、ドラマ・映画の再現が目的なら『深夜食堂の料理帖』。原作も含めて日常の献立を増やしたいなら『おうちで深夜食堂』が選びやすいと思います。

「深夜食堂の料理帖」と「おうちで深夜食堂」の特徴と向いている読者の比較

深夜食堂の料理帖/飯島奈美・安倍夜郎

ドラマや映画の料理を手がけた飯島奈美さんのレシピを、自宅で再現しながら楽しめる公式関連書籍です。この記事で気になった豚汁や赤いウインナーなどを、作品を見返しながら作ってみたい方に自然につながる一冊です。

深夜食堂のメニュー・レシピFAQ

Q. 深夜食堂のドラマには何種類のメニューが登場しますか?
ドラマ第1部〜第5部は全50話あり、各話に主題となる料理があります。ただし、同じ料理が再登場する回や、一つの回に複数の料理が映る場合もあるため、「劇中に登場した料理が全部で50種類」という意味ではありません。

Q. めしやの正式なメニューは何ですか?
基本の食事メニューは豚汁定食です。酒類としてビール、酒、焼酎があり、それ以外は客から注文され、材料があってマスターに作れる料理なら対応するという設定になっています。

Q. 深夜食堂の豚汁レシピは公式に公開されていますか?
はい。フードスタイリストの飯島奈美さん自身による「深夜食堂の豚汁」の材料と作り方が公開されています。味噌を二回に分けて加えるのが大きなポイントです。

Q. Netflix版の料理も同じシリーズに含まれますか?
含まれます。『深夜食堂 -Tokyo Stories-』が第四部、『Tokyo Stories Season2』が第五部にあたり、通算では第31話〜第50話です。

Q. 深夜食堂のレシピ本はどれがおすすめですか?
ドラマや映画の料理を再現したいなら飯島奈美さんの『深夜食堂の料理帖』、原作の料理も含めて幅広く作りたいなら『おうちで深夜食堂』が選びやすいです。

気になる一皿から物語をたどる

『深夜食堂』では、料理が物語の横に置かれているのではなく、その人の過去へ入っていく扉になっています。ポテトサラダを食べれば母親を思い出し、ハムカツを口にすれば離れて暮らした弟との時間が戻り、小梅のおにぎりを前にすれば昔お世話になった人との記憶がよみがえる。料理名だけを並べても、そこには50通りの人生が隠れています。

料理は過去へ入る扉、一皿から物語を選ぶという深夜食堂の記事まとめ

だから、このシリーズは必ずしも第1話から一気に見続けなくても楽しめます。「今日はバターライスが気になる」「寒いからクリームシチューの回にしよう」「豚汁定食の物語を見たい」と、一皿からエピソードを選ぶ見方もよく似合います。

全シリーズを一覧にすると、赤いウインナーから始まった物語が、年越しそばを何度も囲みながら少しずつ時間を重ねてきたことにも気づきます。常連たちも歳を重ね、新しい客が暖簾をくぐり、それでもマスターは大げさなことを言わず料理を出してくれる。その変わらなさが、長く見続けたくなる理由なのかもしれません。

気になる料理を一つ見つけたら、その料理だけを作って終わりにせず、ぜひもう一度その回も見返してみてください。食べる人の事情を知ったあとでは、同じ猫まんまも、同じポテトサラダも、最初に見たときとは少し違った料理に見えてくると思います。

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