こんにちは、nanaです。
『ラスト・シンデレラ』を久しぶりに見ると、篠原涼子さん演じる遠山桜の髪型やファッションに、あらためて目がいきますよね。
美容師なのに自分の身なりには無頓着。ラフな髪で、気取らない服を着て、恋愛からも長く遠ざかっている。ところが佐伯広斗と出会って恋を意識し始めると、桜の外見にも少しずつ違う表情が見えてきます。
以前のこの記事では、髪型のオーダー方法や「くの字分け目」、トップのボリューム、外ハネ、カラー、さらに立花凛太郎や広斗の着用ブランドまで詳しく紹介していました。でも改めて公式情報を確認すると、撮影時の具体的なカット技法やカラー番号、すべての衣装ブランドまで公式に確認できるわけではありません。
それなら『ドラマの余白』で見てみたいのは、何を着れば桜になれるのかではなく、髪型や服装が変わったとき、遠山桜という女性の何が変わり、何が最後まで変わらなかったのかというところです。
フジテレビ公式では、桜は39歳の美容師で、仕事には真剣なのに自分のことになると無頓着な女性として登場します。そんな彼女が広斗との恋を通して、忘れていた感情ともう一度向き合っていく。その変化は、服や髪だけを眺めるより、彼女の生き方と一緒に見る方がずっと面白いんですよね。
この記事では、『ラスト・シンデレラ』の髪型とファッションを入り口に、桜の外見と心の変化、広斗と凛太郎の前で見せる違い、そして「きれいになること」がこの物語で何を意味していたのかを考えていきます。
※この記事には『ラスト・シンデレラ』の物語後半と最終回に触れる内容があります。
- 遠山桜の髪型やファッションが印象に残る理由
- 公式情報で確認できる外見の変化
- 恋を始めた桜は本当に「女らしくなった」のか
- 広斗と凛太郎の前で桜の見せ方が違う理由
- 現在、桜のような髪型を希望するときの伝え方
ラスト・シンデレラの髪型とファッションは「変身物語」なのか
『ラスト・シンデレラ』の序盤では、遠山桜の「女性らしさから遠ざかっている状態」がかなり分かりやすく描かれています。
桜は美容室「HAPPY-GO-LUCKY」吉祥寺店の副店長。スタイリストとしての腕は確かですが、自分自身のことになると無頓着です。第1話ではあごにヒゲが生えていることにショックを受けるところから物語が動き始めます。
いかにも恋愛ドラマらしく考えれば、ここから「地味だった女性が恋をして美しく変身する」という展開になりそうですよね。
でも、『ラスト・シンデレラ』は少し違います。
桜は最初から、美容師として仕事ができて、人に言いたいことも言えて、自分の生活を持っています。外見に力を入れていないからといって、「魅力のない女性」として描かれているわけではありません。
このドラマで変わっていくのは、桜の価値そのものではなく、桜がもう一度「自分も誰かを好きになっていい」と思えるようになる過程なのではないでしょうか。
美容師なのに自分の髪には無頓着という面白さ
桜の職業が美容師というところも重要です。
人の髪を整え、その人の魅力を引き出す仕事をしているのに、自分自身については後回し。これは単なる「おしゃれをしない女性」という設定より、桜の生き方を分かりやすく見せています。
仕事についてはプロなのに、自分の恋や見た目については長いあいだ止まっている。誰かの変化には関われても、自分自身を変えるきっかけは持てずにいたんですよね。
ここがポイント
桜にとって髪型やファッションは、最初から「美しくなるために足りなかったもの」ではありません。むしろ、自分自身へ意識を向ける余裕がなかったことを見せる小さなサインとして読むことができます。

遠山桜のラフな髪型が人物像によく似合う理由
桜の髪型には、きっちりと作り込まれた印象があまりありません。顔まわりに動きがあり、髪をまとめるときもどこか自然です。
以前の記事では、これを特定のカット方法や分け目、外ハネなどの美容技術として細かく説明していました。ただ、今回確認したフジテレビ公式資料には、撮影時の具体的なカット技法やカラー番号についての情報はありません。
そのため、「この技法だから若く見える」「この分け目だからリフトアップして見える」といったところまでは断定しないことにします。
むしろ画面から伝わってくるのは、少しくらい髪が乱れていても本人が気にしない、遠山桜らしい勢いです。
「無造作」より「自分のことは後回し」
桜の髪を「計算された無造作ヘア」とだけ説明してしまうと、この人物の面白さを少し取り逃がしてしまう気がします。
彼女自身は、美容師としてお客さんの髪をきれいにすることには力を注ぎます。それなのに、自分のためとなると優先順位が下がる。
仕事、お酒、友人との時間。そんな毎日を勢いよく生きていて、髪や服を誰かに見せるために完璧に整えようとはしていません。
だから桜のラフな髪型には、「抜け感」という美容用語だけでは説明しきれない生活感があります。
| 外見から見える桜 | 人物として見えてくるもの |
|---|---|
| 作り込みすぎない髪 | 自分のことを後回しにしてきた生活 |
| 気取らない服装 | 他人の目に合わせすぎない性格 |
| 仕事中の自然な姿 | 美容師としての自信 |
| 恋をすると少し変わる外見 | 忘れていた感情への戸惑い |
髪型だけを切り離して見るより、その奥にある「自分より仕事を優先してきた桜」を一緒に見ると、ずっと人物らしく感じられます。
広斗との恋で桜は「女らしくなった」のか
佐伯広斗と出会うことで、桜は久しぶりに恋を意識します。
第2話では、広斗から連絡が来ることを仕事中にも気にするようになり、凛太郎から仕事に集中するよう注意されています。広斗の友人から姉に間違われたことに傷つき、自分がもうすぐ40歳であることを意識する場面もあります。
ここから桜の中に、「相手からどう見えるのか」という感覚が戻ってくるんですよね。
でも私は、これを単純に「恋をしたから女性らしさを取り戻した」とは読みたくありません。
変わったのは外見より「見られること」への意識
恋愛から遠ざかっていた頃の桜は、他人から女性としてどう見られるかをあまり気にしていませんでした。
ところが広斗を意識すると、自分の年齢が気になり、身なりも気になり、相手の言葉一つで喜んだり落ち込んだりします。
それは「女性らしくなった」というより、誰かを好きになったことで、自分自身を見る視線が一つ増えたということなのかもしれません。
鏡に映った自分を見るだけではなく、「広斗にはどう見えるんだろう」と考えるようになる。
その変化が、髪型や服装にも少しずつ表れていきます。

第6話の「きれいな桜」が面白いのは完璧にならないから
桜の外見を考えるうえで、特に面白いのが第6話です。
フジテレビ公式のあらすじには、凛太郎の母と会う場面で、桜がファッションもヘアメイクもきれいに決め、颯爽と現れた姿を見た凛太郎が思わず見とれることが書かれています。
ここだけなら、「いつもの桜がきれいに変身して、男性を驚かせる」という王道のシンデレラ場面ですよね。
ところが、その直後に凛太郎の母からストッキングの伝線を指摘されます。
私は、この一つのオチに『ラスト・シンデレラ』らしさがぎゅっと詰まっている気がします。
きれいになっても桜は桜のまま
髪もメイクも服も決まっている。
凛太郎さえ見とれる。
それでも、どこか抜けている。
つまり桜は、外見を整えたからといって突然「完璧な大人の女性」にはならないんですよね。恋をして、おしゃれをして、きれいになったとしても、不器用さも豪快さも残っています。
「きれいになる=別の女性になる」ではなく、桜の中にもともとあった一面が見えるようになる。この描き方だから、変身場面が嫌味にならないのだと思います。
ここがポイント
第6話は、外見を整えた桜を凛太郎が見直す場面でありながら、その直後にストッキングの伝線という「桜らしい抜け」が置かれています。美しくなっても人格まで作り変えないところが、このドラマの面白さです。

ファッションは桜を「別人」にするためのものではない
以前の記事では、遠山桜だけでなく、凛太郎のデニムやチェックシャツ、広斗のストリートファッションについて、具体的なブランドや着こなしまで詳しく紹介していました。
ただし、すべてのブランドや型番について一次情報が確認できるわけではありません。そのため今回は、ブランド名を並べることよりも、それぞれの服装が人物にどう見えるかを中心に考えます。
桜は「頑張って若く見せる女性」ではない
桜のファッションで大切なのは、年齢を隠して若く見せることではないと思います。彼女は39歳という年齢そのものに揺れることはあっても、20代の女性になろうとしているわけではありません。
仕事では美容師として自分の場所を持ち、友人とは気兼ねなく話し、凛太郎には遠慮なく言い返します。広斗との恋が始まったからといって、その土台まで消えるわけではないんですよね。
だから、桜が少しおしゃれをした場面を「若返り」とだけ見るより、恋をするために自分を偽ったのではなく、自分自身にもう一度手をかけ始めたと見る方が、私はしっくりきます。
凛太郎と広斗では桜の外見を見る意味が違う
『ラスト・シンデレラ』では、桜をめぐって凛太郎と広斗という二人の男性が登場します。
でも、二人と桜の関係はかなり違います。
広斗は、長く恋愛から離れていた桜に「女性として見られる感覚」を思い出させる存在。一方の凛太郎は、桜が飾っていない頃から日常を知っている相手です。
| 広斗の前の桜 | 凛太郎の前の桜 |
|---|---|
| 年齢を意識する | 年齢を気にせず言い合える |
| 女性として見られることを意識する | 飾らない自分を見せられる |
| 恋をする自分に戸惑う | 長年の安心感がある |
| 新しい自分を知る | 昔からの自分を知っている |
どちらが本当の桜なのか、という話ではありません。
どちらも桜なんです。
人は、相手によって違う顔を見せます。恋をして少しおしゃれになる桜も、凛太郎とくだらないことで言い合っている桜も、どちらかが演技というわけではありません。
その複数の顔を見せてくれるからこそ、遠山桜という人物に厚みが生まれているように感じます。

広斗の若さと凛太郎の大人っぽさも服装に表れて見える
男性二人についても、細かなブランド名を知らなくても、外見から受ける印象には明確な違いがあります。
凛太郎は美容室の店長であり、桜の同期。落ち着いたカジュアルな雰囲気があり、桜と同じ生活圏にいる大人の男性として見えます。
一方の広斗はBMXのプロライダー。桜とは年齢も職業も日常も違い、動きのある若々しい服装が彼の世界を感じさせます。
服装だけで恋の勝敗を表しているわけではありませんが、この二人が並ぶと、桜が迷っている二つの世界の違いまで見えてくるんですよね。
凛太郎は「今までの生活」、広斗は「知らなかった世界」
凛太郎との関係には、すでに積み重なった時間があります。何を言えば怒るか、どんな生活をしているか、互いにだいたい分かっている。
広斗との関係は、その反対です。BMXという桜には馴染みのなかった世界。大きな年齢差。そして、自分が恋愛対象として見られることへの戸惑い。だから広斗の存在は、桜のファッションを変えるだけではなく、これまで固定されていた自分自身の見方まで揺らします。
最終的に誰を選ぶのかという結末については、『ラスト・シンデレラ』の結末と桜の心理を考察した記事で詳しく扱っています。ここでは、髪型とファッションから見える変化に絞ります。
桜は最後まで「シンデレラ」になりきらない
タイトルには「シンデレラ」とあります。そう聞くと、冴えなかった女性が美しく変身し、王子様に選ばれて幸せになる物語を想像しますよね。
でも遠山桜は、少し違います。最初から仕事を持ち、自分で生活し、自分の言葉で相手に向き合っています。広斗との恋によって人生が動いても、彼に救ってもらわなければ生きられない女性になるわけではありません。
最終回では、凛太郎と広斗という二人の間で、桜自身が自分の気持ちを選ぶことになります。
つまりこの物語の「シンデレラ」は、王子様によって価値を与えられる女性ではなく、もう一度恋をする自分を受け入れ、自分で幸せを選ぶ女性なのかもしれません。
髪型や服装はその変化の「結果」に見える
ここまで振り返ると、私は順番が大切だと思います。髪型やファッションを変えたから桜の人生が変わったのではありません。広斗と出会い、凛太郎との関係を見直し、自分自身の感情と向き合うようになった。その心の動きがあったから、外見にも少しずつ変化が表れた。
外見が心を作ったのではなく、動き始めた心が外見にもにじんだ。
そう考えると、『ラスト・シンデレラ』の髪型やファッションが、単なる2013年の流行以上のものに見えてきます。
ここがポイント
桜の魅力は「きれいになったこと」そのものではありません。ラフな桜も、ヘアメイクを整えた桜も、恋に浮かれる桜も、落ち込む桜もすべて同じ人物。その振れ幅を含めて愛されるところに、遠山桜らしさがあります。

ラスト・シンデレラの髪型を今まねするなら?
ここまで考察を中心にしましたが、「篠原涼子さんの当時の髪型に近づけたい」と検索してきた方もいると思います。
今回確認した公式資料では、桜の髪について正式なカット名称、レイヤーの入れ方、パーマの種類、カラー番号、スタイリング剤などの詳細は確認できませんでした。
ですので、以前の記事にあった具体的な美容技術を「遠山桜の公式な再現方法」として紹介することはやめます。
美容室では技術名ではなく劇中画像と好きな印象を伝える
今、桜のような雰囲気にしたい場合は、髪型が分かりやすい劇中画像を美容師さんに見せる方法が一番現実的です。
そのうえで、「ラフな毛先の感じが好き」「顔まわりに動きがほしい」「きっちり作り込みすぎない雰囲気が好き」など、自分がどこに惹かれているかを伝えると相談しやすくなります。
髪質、毛量、現在の長さ、顔まわりのバランスは人によって違います。専門的な技術をこちらから決めてしまうより、劇中の見た目を共有し、自分の髪でどう近づけられるかを美容師さんに判断してもらう方が安心でしょう。
| 避けたい伝え方 | おすすめの伝え方 |
|---|---|
| 未確認のカット技法を指定する | 劇中画像を見せる |
| カラー番号を断定する | 好きな色味を画像で共有する |
| 「若く見える髪型」とだけ伝える | 好きな長さ・動き・雰囲気を伝える |
| 完全再現を求める | 自分の髪質に合わせて調整してもらう |
ラスト・シンデレラのファッションは今でもまねできる?
服装についても同じです。放送当時の商品そのものを探すことと、桜の雰囲気を現在の服で取り入れることは分けて考えた方がいいでしょう。
この記事では、公式に確認できないブランドや型番を「劇中着用」と断定して紹介しません。
でも、桜のスタイルから受け取れる、気取らないこと、動きやすさを失わないこと、必要な場面ではきちんと整えること、といった考え方は今でも参考になります。
大切なのは、篠原涼子さんと同じ服を買うことより、遠山桜が服によって別人にならなかったことではないでしょうか。
ラスト・シンデレラの髪型・ファッションに関するFAQ
遠山桜の髪型は何という名前?
今回確認したフジテレビ公式資料では、桜の髪型について正式なヘアスタイル名は示されていません。一般的な美容用語で近い形を説明することはできますが、それを撮影時の公式名称として断定することは避けています。
桜は外ハネボブだったの?
劇中では毛先に動きのあるスタイルを見ることができますが、公式資料では具体的なカットやスタイリング方法までは確認できませんでした。現在同じ雰囲気を希望する場合は、劇中画像を美容師さんへ見せるのがおすすめです。
篠原涼子さんの髪色は何トーン?
撮影時のカラー番号やトーンについて、今回確認した公式情報には記載がありませんでした。映像では照明などによって色の見え方も変わるため、数字では断定していません。
凛太郎や広斗の服のブランドは分かる?
インターネット上ではさまざまなブランド名が紹介されていますが、すべてについて公式な劇中使用を確認できるわけではありません。そのためこの記事では、確認できない商品名や型番を断定して掲載していません。
桜がおしゃれになるのは何話?
桜の外見の変化が特に分かりやすい場面の一つが第6話です。フジテレビ公式あらすじにも、ヘアメイクとファッションを整えた桜を凛太郎が思わず見つめる場面が紹介されています。ただし、その直後にストッキングの伝線を指摘されるところまで含めて、桜らしい場面になっています。
まとめ|遠山桜は「きれいになったから」愛されたのではない
『ラスト・シンデレラ』の髪型やファッションを改めて見ていくと、これは単なる「40代女性の若返り」や「モテるための変身」を描いた作品ではないことが分かります。
- 桜は最初から仕事のできる一人の女性として描かれている
- ラフな髪型は、自分のことを後回しにしてきた生活とも重なる
- 広斗との恋によって「人から見られる自分」を意識し始める
- 外見を整えても、不器用で豪快な桜らしさは消えない
- 髪型やファッションの変化は、心が動き始めた結果として見ることができる
第6話で、髪も服もきれいに決まった桜を凛太郎が思わず見つめる。その直後にストッキングの伝線を指摘される。
私は、この短いやり取りが遠山桜をよく表していると思います。
きれいにはなれる。でも、完璧にはならない。
恋をしても、急に別人にはならない。
そして、それでいいんですよね。遠山桜が魅力的なのは「おやじ女子」から理想の女性へ変身したからではなく、自分らしさを残したまま、もう一度恋をする自分を受け入れていったから。
だから2013年の髪型や服装を見返したときも、単なる懐かしいファッション以上に、「ああ、桜らしいな」と感じるのではないでしょうか。
参考にした公式情報
遠山桜の人物設定や作品の基本情報については、フジテレビ公式『ラスト・シンデレラ』番組情報を確認しています。また、桜と広斗の出会いや、第6話でヘアメイクとファッションを整えた桜を凛太郎が見つめる場面、最終回の桜の選択についても、フジテレビ公式の各話あらすじを確認しています。


