こんにちは、nanaです。
『silent』を見終えたあと、すぐに次のドラマへ進めなかった方もいるのではないでしょうか。大きな事件が次々に起こる作品ではないのに、紬や想、湊斗、奈々たちの言葉や表情が残って、しばらく物語から離れられない。あの独特の余韻こそ、『silent』の魅力だったように思います。
だから「silentみたいなドラマ」を探すとき、単純に泣ける恋愛ドラマを並べるだけでは少し違うんですよね。高校時代に大切だった人との再会、聞こえることと聞こえないこと、伝えたいのにうまく届かない言葉、そして登場人物を急いで善悪に分けない描き方。どこに一番惹かれたかによって、次に見たい作品も変わります。
フジテレビ公式では『silent』を、高校時代に恋人だった青羽紬と佐倉想が8年後に再会し、想が若年発症型両側性感音難聴によって聴力をほとんど失っていたという現実と向き合いながら、もう一度関係を築いていく物語として紹介しています。
そこでこの記事では、ただ「泣ける」という理由ではなく、『silent』のどの部分と響き合うのかを一作品ずつ分けながら7本を選びました。同じ作品の代わりはありませんが、「あの余韻をもう少し味わいたい」ときの次の一本を見つけてもらえたらと思います。
- 『silent』が好きな人におすすめしたいドラマ7作品
- 再会・手話・会話・映像・音楽など、それぞれの共通点
- 『silent』に特に近い作品はどれか
- 今の気分に合わせた次のドラマの選び方
silentみたいなドラマを選ぶ前に|何が好きだったかで次の1本は変わる
『silent』を「難聴を扱った恋愛ドラマ」とだけ捉えると、この作品の魅力をかなり狭くしてしまいます。もちろん想の聴覚や手話は物語の重要な部分ですが、それだけでなく、別れていた8年間、紬と湊斗の関係、奈々と想の時間、家族の思いなど、誰か一人だけを中心にしすぎないところにも特徴があります。
さらに印象的なのは、言葉があるのに伝わらなかったり、声を使わなくても届いたりすることです。聞こえるか聞こえないかだけではなく、「思っていることを相手へどう届けるか」そのものが、作品を通して何度も描かれていました。
そこで今回は、「設定が似ている」だけではなく、『silent』のどこに惹かれたのかを基準に作品を選んでいます。
| 作品 | 『silent』との主な共通点 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| First Love 初恋 | 初恋・長い時間・再会・音楽 | 紬と想の「過ぎた時間」が好きだった人 |
| オレンジデイズ | 聴覚・手話・恋愛・仲間 | 想と紬のコミュニケーションに惹かれた人 |
| 愛していると言ってくれ | 聴覚・手話・恋愛 | 手話で心を通わせる恋をもっと見たい人 |
| 星降る夜に | 音のない世界・手話・恋愛 | 同じテーマを違う明るさで見てみたい人 |
| いちばんすきな花 | 脚本・制作陣・会話・人間関係 | 『silent』の言葉や空気感が好きだった人 |
| いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう | 制作陣・静かな恋・群像劇・音楽 | 余韻のある恋愛ドラマを見たい人 |
| 366日 | 高校時代・再会・人生の変化・音楽 | 再会してから始まる恋に惹かれた人 |

silentみたいなドラマ7選|共通点から選ぶおすすめ作品
ここからは7作品を、「似ているから」という一言では終わらせず、『silent』の何と重なるのかを見ていきます。作品ごとに雰囲気はかなり違うので、その違いも含めて選んでみてください。
1.First Love 初恋|初恋と再会、過ぎた時間に惹かれたなら
『silent』で高校時代の紬と想、そして8年後の二人を行き来する物語に惹かれた方へ、まずすすめたいのがNetflixシリーズ『First Love 初恋』です。
宇多田ヒカルさんの「First Love」と「初恋」にインスパイアされた作品で、1990年代後半、2000年代、現在という複数の時間を行き来しながら、一組の男女の20年以上にわたる初恋を描きます。若い頃には何もかも手に入れたように思えた二人が、大人になって別々の人生を歩んでいるところから物語が進んでいきます。
『silent』と設定が同じわけではありません。でも、「昔好きだった人」と「今目の前にいる人」は、本当に同じなのかという感覚はよく似ています。過去を取り戻すのではなく、失った時間も含めてもう一度相手を知ろうとするところに、紬と想の「出会い直し」が好きだった人ほど惹かれると思います。
そしてもう一つ大きいのが音楽です。『silent』で音楽が二人の記憶と強く結びついていたように、『First Love 初恋』では宇多田ヒカルさんの楽曲そのものが物語の出発点になっています。恋と記憶と音楽が一緒に残るドラマを探しているなら、かなり相性のいい一本です。

2.オレンジデイズ|手話だけでなく、聞こえない人の日常まで見たいなら
「想と紬が手話で話す場面が心に残った」という方には、『オレンジデイズ』を外せません。
2004年にTBSで放送された作品で、大学4年生の結城櫂と、病気によって聴覚を失った萩尾沙絵を中心にした青春ラブストーリーです。手話が物語の大きな要素であり、恋愛だけでなく、友人たちと人生・夢・現実に悩みながら過ごす若者たちが描かれています。
『silent』と見比べると、同じ「聴覚を失った人物」が登場しても、描かれ方はかなり違います。想は高校卒業頃から聞こえにくくなり、人との関係から距離を取ろうとします。一方の沙絵も聴覚を失ったことで傷ついていますが、感情をかなり激しく表に出す人物です。
だからこそ面白いんですよね。聴覚を失った人を一つの性格や一つの物語に当てはめることはできないという当たり前のことが、二作品を続けて見るとよりよく分かります。

3.愛していると言ってくれ|手話で紡がれる恋愛ドラマの原点を見たいなら
もう一つ、聴覚と恋愛という点で直接的に『silent』と重なるのが、1995年の『愛していると言ってくれ』です。
豊川悦司さん演じる聴覚に障害のある青年画家と、常盤貴子さん演じる女優を目指す女性の恋を描いた作品で、手話を通して二人が関係を築いていくことが、物語の大きな柱になっています。
もちろん1995年と2022年では、社会の空気も、障害の描き方も、コミュニケーションを支える道具も違います。スマートフォンが日常にある『silent』と比べるだけでも、その違いはかなり大きく感じられるでしょう。
だから「どちらが上」という見方ではなく、同じ手話を扱う恋愛ドラマが約27年の間にどう違って見えるのかを味わうのがおすすめです。『silent』から過去の名作へさかのぼりたい方には、ぜひ見てほしい作品です。

4.星降る夜に|「音のない世界」をもっと明るい恋で見たいなら
『silent』と近いテーマを持ちながら、見終えたときの温度はかなり違う作品が『星降る夜に』です。
北村匠海さん演じる柊一星は、生まれつき聴覚を持たず、手話、筆談、スマートフォン、ジェスチャーなどを使って人とコミュニケーションを取ります。ただし、一星は自分の世界に閉じこもっている人物ではありません。自由で感情表現が豊かで、多趣味で、自分の世界を楽しみながら生きています。
ここが『silent』の想とはかなり違います。想は「聞こえていた世界」を失っていく経験によって、人との距離を取ろうとしました。一星は最初から音のない世界で生き、その世界を自分の日常として受け止めています。
同じ「聞こえない男性との恋」を描いても、物語の色はこんなに変わるんですね。『silent』の切なさが少し重く残っているときに、手話や音のない世界を扱いながら、もっと明るく前へ進む恋を見たい方には、この作品が合うと思います。

5.いちばんすきな花|silentの「言葉」と人間関係が好きだったなら
『silent』の設定よりも、登場人物たちの会話や、誰かを悪者にしきれない人間関係が好きだった方には、『いちばんすきな花』が一番分かりやすい次の作品です。
これは雰囲気が似ているというだけではありません。脚本は『silent』と同じ生方美久さん、プロデュースも村瀬健さん。さらに演出の髙野舞さん、音楽の得田真裕さんも両作品に参加しています。
ただし、今度の中心は恋愛そのものではありません。「男女の間に友情は成立するのか」という問いを入り口に、それぞれ違う人生を歩んできた4人の男女が関係を築いていきます。
『silent』で心に残ったのが、派手な告白よりも、何気ない言葉の選び方や「相手にはそう見えていたのか」と気づく瞬間だったなら、おそらく一番しっくりくる作品です。似た物語をもう一度見るというより、同じ作り手たちが恋愛の次に「人と人との距離」をどう描いたのかを見る楽しさがあります。

6.いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう|静かな恋の余韻をもう一度味わいたいなら
『silent』の静かな画面や音楽、人物の感情を急いで説明しないところが好きだった方には、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』もおすすめです。
2016年にフジテレビで放送された坂元裕二さん脚本のヒューマン・ラブストーリーで、有村架純さん演じる杉原音と高良健吾さん演じる曽田練を中心に、東京で生きる若者たちの恋と生活を描いています。『silent』と同じ村瀬健さんがプロデュースし、音楽も得田真裕さん、髙野舞さんも演出に参加しています。
『silent』よりも社会や生活の厳しさが前へ出る作品ですが、「好きだからすべて解決する」という恋愛にはしないところが共通しています。誰かを好きでも、仕事も生活も家族もあり、人はそのすべてを抱えたまま恋をしなければなりません。
だから、泣くためだけのドラマではないんですよね。切ないけれど、その切なさが人物の生活から生まれている。『silent』を見終えたあとに残った静かな痛みが好きだった方には、かなり相性がいいと思います。

7.366日|高校時代の恋と再会、その先の現実を見たいなら
高校時代に好きだった人と大人になって再会する。この部分に一番惹かれたなら、2024年の『366日』も候補に入ります。
広瀬アリスさん演じる雪平明日香と、高校時代に思いを寄せていた水野遥斗が同窓会で再会し、実は両思いだったことを知って12年越しに交際を始めます。しかし、幸せが始まった矢先に遥斗が事故に遭い、二人は想像していなかった現実と向き合うことになります。HYの楽曲「366日」の世界観に着想を得て作られたオリジナルラブストーリーです。
『silent』と同様、再会したことで過去の恋がそのまま復活して終わる物語ではありません。大切なのは、再会のあとに予想もしなかった現実が待っていること。そして「昔好きだったから」ではなく、変わってしまった現在の相手とどう向き合うのかが問われていきます。
音楽から生まれたドラマという点も、『silent』で主題歌や音の使い方が心に残った方には魅力でしょう。高校時代の記憶、再会、音楽、人生を変える出来事。このあたりが好きなら選びやすい一本です。

結局、silentに一番近いドラマはどれ?
これは「何をもって近いとするか」で答えが変わります。そこで、設定だけで一作品を1位にするのではなく、『silent』で好きだった部分ごとに整理してみます。
| 『silent』で特に好きだったもの | まず見てほしい作品 |
|---|---|
| 初恋の相手との再会 | First Love 初恋 |
| 聴覚を失った人物と手話 | オレンジデイズ |
| 手話で紡がれる純愛 | 愛していると言ってくれ |
| 音のない世界を違う角度から見たい | 星降る夜に |
| 言葉や会話の空気感 | いちばんすきな花 |
| 静かで切ない群像ラブストーリー | いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう |
| 高校時代の恋と大人になってからの再会 | 366日 |
私なら、『silent』を見終えた直後に一本だけ選ぶなら、まず『First Love 初恋』か『オレンジデイズ』をすすめます。『First Love 初恋』は「過ぎた時間と再会」という部分が近く、『オレンジデイズ』は「聞こえる人と聞こえない人が、どう言葉を交わすのか」という部分が近いからです。
一方、作品そのものの会話や空気感が好きだったなら、『いちばんすきな花』の方がしっくりくるでしょう。「silentみたい」を一つの条件だけで決めず、自分がどこで心を動かされたのかから選ぶのが、一番失敗しにくいと思います。
「聴覚障害を扱っている=silentみたい」とは限らない
ここは、この種のおすすめ記事で特に気をつけたいところです。
『silent』『オレンジデイズ』『愛していると言ってくれ』『星降る夜に』には、聴覚や手話という明確な共通点があります。しかし、それぞれの登場人物が置かれている状況も性格も違い、「聞こえない人」という一点だけで同じ作品として扱うことはできません。
たとえば『silent』の想は、聞こえていた時期を知ったうえで徐々に聴力を失っていきます。『星降る夜に』の一星は生まれつき聴覚を持たず、音のない世界を自分の日常として自由に生きています。『オレンジデイズ』の沙絵にもまた、彼女自身の喪失や怒りがあります。
同じなのは「障害」ではなく、その人と周囲の人がどんな方法で関係を築いていくのかを描いていること。私はそこを見比べる方が、それぞれのドラマをずっと大切に見られると思います。
silentが心に残るのは「好きなのに結ばれない」だけではない
おすすめ作品を選び直していて、改めて『silent』の特徴も見えてきました。
紬と想だけを見れば、昔の恋人との再会を描くラブストーリーです。でもその周りには湊斗がいて、奈々がいて、春尾がいて、想の家族がいます。それぞれが誰かを大切に思いながら、その思いが必ずしも相手の望む形になるわけではありません。
だから、単純な三角関係として見ると少し違うんですよね。誰かが勝って誰かが負けるというより、相手の幸せを考えた結果、自分から離れる人までいます。
そして、「相手を思うこと」と「相手のために勝手に決めること」は同じではない。その微妙な違いを何度も描いているからこそ、恋の結末だけではない余韻が残ったのではないでしょうか。

そう考えると、次に見るドラマも「どれだけ泣けるか」だけで選ばなくていいと思います。誰かを好きになることで、自分の見ていた世界が少し変わる作品を選ぶ。それが、『silent』の次の一本を探すいちばん自然な方法かもしれません。
silentみたいなドラマに関するFAQ
silentに一番似ているドラマは?
何を重視するかによります。初恋と再会なら『First Love 初恋』、聴覚と手話なら『オレンジデイズ』や『愛していると言ってくれ』、制作陣や会話の空気感なら『いちばんすきな花』が特に選びやすいでしょう。
silentみたいに手話が出てくる恋愛ドラマは?
『オレンジデイズ』『愛していると言ってくれ』『星降る夜に』があります。ただし、登場人物が聴覚を失った経緯や性格、作品のトーンはそれぞれ異なります。同じテーマの描かれ方の違いを比べてみるのも面白いと思います。
silentみたいな静かで切ない恋愛ドラマは?
『First Love 初恋』と『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』をおすすめします。どちらも恋愛だけを切り離さず、過去や生活、周囲の人物まで丁寧に重ねながら物語が進みます。
silentの制作チームが作った別のドラマはある?
『いちばんすきな花』では、『silent』の脚本を担当した生方美久さんとプロデューサーの村瀬健さんが再び組み、髙野舞さん、得田真裕さんも参加しています。恋愛中心の『silent』に対し、こちらは4人の男女の友情や人間関係を中心に描いています。
昔のドラマでsilentが好きな人におすすめなのは?
1995年の『愛していると言ってくれ』と2004年の『オレンジデイズ』です。どちらも聴覚や手話が重要な要素ですが、制作された時代が違うため、『silent』と続けて見ると描写やコミュニケーション手段の違いも感じられます。
まとめ|silentの代わりではなく、次に心へ残るドラマを
「silentみたいなドラマ」を探していても、『silent』とまったく同じ作品はありません。それは当然で、紬と想の8年間も、湊斗の優しさも、奈々の思いも、あの作品だから生まれたものです。
- 再会と初恋なら『First Love 初恋』
- 聴覚と手話なら『オレンジデイズ』
- 手話で紡がれる往年の純愛なら『愛していると言ってくれ』
- 音のない世界を明るい角度から見るなら『星降る夜に』
- 言葉と人間関係なら『いちばんすきな花』
- 静かな恋の余韻なら『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』
- 高校時代の恋と再会なら『366日』
だからこそ、次の作品は「同じもの」を探すのではなく、自分が『silent』の何に心を動かされたのかから選んでみるのがおすすめです。想と紬の再会だったのか、手話だったのか、湊斗や奈々まで含めた人間関係だったのか、それとも静かな映像や音楽だったのか。そこが分かれば、次の一本はかなり選びやすくなります。
私は、ドラマを見終えたあとに残るものは、必ずしも大きな感動だけではないと思っています。ふとした瞬間に思い出す表情や言葉、聞いていた音楽まで含めて、その作品の記憶になります。
『silent』の代わりを探すのではなく、『silent』の次に、自分の中へ残るドラマを見つける。この記事が、その一本を選ぶきっかけになればうれしいです。
参考にした公式情報
『silent』の作品設定、青羽紬と佐倉想の再会、若年発症型両側性感音難聴については、フジテレビ公式『silent』を確認しています。また、各おすすめ作品についてはNetflix、TBS、フジテレビ、テレビ朝日の公式作品情報を確認し、『silent』との共通点と相違点を分けて紹介しています。

