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Nのためにロケ地巡り完全ガイド!全撮影場所を徹底解説

Nのためにロケ地巡り完全ガイド!全撮影場所を徹底解説 Nのために
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こんにちは、nanaです。

2014年の放送から長い年月が経ってもなお、色褪せるどころか、観返すたびに深みを増していく名作ドラマ『Nのために』。杉下希美と成瀬慎司が共有した青い景色、安藤望が抱いた切実な野心、そして西崎真人が求めた愛の形。

それらの記憶を辿るために、「Nのために ロケ地」や「聖地巡礼」という言葉を検索して、このページに辿り着いてくださったのではないでしょうか。
ドラマの中で描かれた美しい風景は、単なる背景美術を超えて、登場人物たちの心情そのものを映し出す重要なファクターでしたよね。

ドラマ『Nのために』の象徴である小豆島のフェリーとオリーブのイラスト

特に、物語の原点である小豆島の穏やかな海や、東京の摩天楼を見上げる冷たい角度は、ファンなら一度は訪れて、彼らと同じ風を感じてみたい特別な場所です。でも、いざ行こうと計画を立て始めると、「具体的な撮影スポットはどこ?」「車なしでもバスで回れるの?」「個人の家もあるって本当?」といった疑問や、アクセスの不安が次々と出てくるものです。

この記事では、実際に私がリュックを背負って足を運び、現地で感じたリアルな空気感や、失敗しないための移動手段、そして物語の世界観にどっぷりと浸るための撮影ポイントなどを、余すことなくお伝えします。

この記事のポイント
  • 小豆島の象徴「東屋」や「成瀬の実家」周辺への具体的なアクセス方法と注意点
  • 東京・神奈川エリアの「スカイローズガーデン」や「レストラン」の現在の様子
  • 車なし勢必見!聖地巡礼をスムーズに進めるためのバス活用術と魔の時間帯
  • 物語の世界観に深く浸るための撮影スポットと、巡り方のマナー

『Nのために』ロケ地・聖地巡礼ガイド【小豆島編】

小豆島の穏やかな海と聖地巡礼の心得を描いたイメージイラスト

物語のすべてが始まった場所、そして彼らがいつか帰りたかった場所、香川県・小豆島。フェリーに乗って瀬戸内海を渡るその瞬間から、すでに私たちの巡礼は始まっています。希美と成瀬くんが「狭い世界」から「広い世界」を見つめていたあの海の色は、実際に見ると息を呑むほど穏やかで、同時にどこか切なさを含んでいました。島全体がドラマの空気感をそのまま残しており、どこを切り取っても絵になる風景ばかりです。

しかし、小豆島は地図で見るよりも意外と広く、公共交通機関も都会のようにはいきません。エリア間の移動だけで数十分かかることもザラにあります。ここでは、絶対に外せないスポットへの行き方と、現地で感じたリアルな体験談、そして限られた時間で効率よく回るためのコツを交えて詳しくご紹介します。

小豆島のロケ地城山桜公園へのアクセス

城山桜公園にある桜花亭(東屋)から海を見下ろす絶景のイラスト

『Nのために』のファンにとって、最も神聖で、最も特別な場所といっても過言ではないのが、希美と成瀬くんが将棋を指し、互いの野望を語り合ったあの東屋(あずまや)です。ここは「城山桜公園(しろやまさくらこうえん)」にある「桜花亭」という展望台で撮影されました。

私が訪れたとき、目の前に広がっていたのは、ドラマのシーンと寸分違わぬ絶景でした。穏やかな瀬戸内海、ゆっくりと行き交うフェリー、そして彼らが「上」を目指して見つめた水平線。ここに立つだけで、二人の「将棋、教えようか?」「すごいこと考えた」という会話が風に乗って聞こえてきそうで、自然と涙が溢れてきます。

ドラマの中では、ここが彼らの秘密基地であり、希望の象徴でもありました。実際にその場に身を置くと、高台から海を見下ろす開放感と、島から出られない閉塞感が同時に押し寄せてきて、希美の気持ちが痛いほど理解できる気がします。

アクセスについてですが、正直なところ少し覚悟が必要です。最寄りのバス停は「オリーブ公園口」または「サン・オリーブ」ですが、そこから公園までは徒歩での移動となります。地図上では近く見えますが、実際はかなりの急勾配。

「サン・オリーブ」からでも徒歩で約15分〜20分ほど、ひたすら坂道を登ることになります。特にラスト数百メートルは心臓破りの坂道が続くため、ヒールのある靴は絶対にNG。歩きやすいスニーカーは必須アイテムです。息を切らして登りきった先に待っている景色は、その疲れを瞬時に吹き飛ばしてくれるほどの感動を与えてくれます。

東屋へ向かう急な坂道と歩きやすいスニーカーを推奨するイラスト

撮影のベストタイミング
ドラマの雰囲気を完全再現したいなら、狙い目は絶対に「夕方」です。太陽が海に沈む直前、空と海がオレンジ色から紫へと変わっていくマジックアワーは、まさに『Nのために』のポスタービジュアルそのもの。東屋の柱越しに海を切り取る構図で撮れば、成瀬くんの視点を追体験できます。春には公園名の通り桜が満開になり、第1話の美しくも切ないシーンと重なります。

東屋には、全国から訪れたファンがメッセージを綴る「交流ノート」が置かれていることがあります(有志による設置のため、時期によります)。ページをめくると、「やっと来れました」「二人の幸せを願っています」という熱い想いがびっしり。

みんな同じ気持ちでこの場所に立っているんだなと、胸が熱くなりました。ただ、ここは公園の一部であり、一般の観光客の方も景色を楽しみに訪れる場所です。将棋盤を広げて長時間占有したり、大声で騒いだりするのは避け、静かに物語の余韻に浸りましょう。風の音を聞きながら、心の中で成瀬くんと対話するような、そんな静謐な時間を過ごしてほしい場所です。

成瀬の実家がある小豆島・土庄町小江エリア

静寂に包まれた小江地区の漁村と海沿いの風景イラスト

観光地として整備されたオリーブ公園周辺とは異なり、昔ながらの漁村の佇まいを色濃く残しているのが「小江(おえ)」地区です。ここは成瀬くんの実家「料亭さざなみ」があった場所(建物自体はセットや別の場所の組み合わせですが、周辺の雰囲気はここです)や、かつて成瀬くんの父が勤めていた駐在所があったエリアとして知られています。

私が訪れて最初に感じたのは、圧倒的な「静寂」でした。観光客の姿はほとんどなく、聞こえてくるのは波が岸壁に打ち付ける音と、遠くを通る船のエンジン音、そして時折鳴く海鳥の声だけ。この美しくも閉鎖的な静けさが、希美たちが抱いていた「ここから出たい」「何もない」という焦燥感を育んだのかもしれないと、肌で感じることができました。

ドラマの前半で描かれた、あの日差しが強いのにどこか薄暗い雰囲気。それがこの場所には確かに漂っています。

特に印象深いのは、海岸沿いの堤防です。成瀬くんが海へ飛び込んだり、二人が自転車で並走したりしたあの道。実際に歩いてみると、海と陸の距離が驚くほど近く、ガードレール一枚隔てた向こう側には、すぐそこに海面が迫っています。

「外の世界(海)」と「内側の世界(島)」の境界線。そのギリギリの場所で彼らは生きていたんですね。成瀬くんが放火の罪を疑われ、島中の視線に晒されていた時の息苦しさも、この狭いコミュニティの路地を歩くと想像できてしまい、胸が締め付けられる思いでした。

巡礼時のマナーについて
小江地区は完全に一般の方が生活されている住宅街です。観光地ではありません。民家の敷地に無断で入ったり、住民の方にカメラを向けたりすることは厳禁です。

また、大きな声で話しながら歩くのも避けましょう。「生活の場にお邪魔させていただいている」という敬意と感謝の気持ちを忘れずに、静かに散策してください。

このエリアにはコンビニやカフェ、公衆トイレなどはほとんどありません。一度バスで降りると、次のバスまで数時間何もない場所で過ごすことになります。夏場などは熱中症対策として、事前に飲み物を確保してから向かうことを強くおすすめします。

自動販売機を見つけたときの安心感も、なんだか島での生活を疑似体験しているようで、少し特別な思い出になりました。何もないからこそ、ドラマの世界に没入できる。そんな貴重な体験ができるエリアです。

希美と成瀬が通った小豆島の高校や通学路

海沿いの通学路を自転車で走るイメージと海岸線のイラスト

制服姿の希美と成瀬くんが、自転車で風を切って走っていた通学路。その風景を探して、私は小豆島の海岸線をひたすら歩いてみました。ドラマの中で描かれた「海沿いの道」は、特定の場所一箇所ではなく、島内のいくつかのロケーションが組み合わされているようですが、特に土庄町周辺や北側の海岸線はドラマのイメージにぴったりと重なります。

潮風を全身に受けながら歩いていると、ふと後ろから「杉下!」と呼ぶ成瀬くんの声や、二人の笑い声が聞こえてきそうな、そんな錯覚に陥ります。

彼らが通っていた高校のモデルについては、島内の実際の学校の外観や雰囲気が参考にされていますが、現在は統合や廃校になっている場所もあり、当時のままの姿を見ることは難しいかもしれません。それでも、校舎の窓から見えたであろう海の青さや、下校途中に立ち寄った防波堤の雰囲気は、今も島の中に息づいています。

私が特に好きだったのは、何の変哲もない防波堤に座って、ぼんやりと海を眺める時間です。ドラマの中で、希美がお腹を空かせてパンをかじっていたり、成瀬くんと将来の話をしたりした場所。そこには、希美が抱えていた閉塞感と、それでも失わなかった未来への希望の両方が刻まれている気がしてなりません。

「ここではないどこか」へ行きたいと願う気持ちと、この美しい景色への愛着。その矛盾する感情が、この島の風景には溶け込んでいるのです。

もし体力に自信があるなら、レンタサイクルでの移動も検討してみてください。徒歩とは違うスピード感で景色が流れていく様子は、まさにドラマのオープニング映像そのもの。BGMに家入レオさんの『Silly』を流しながら、風を切って走る爽快感の中に、ふと切なさが混じるあの感覚は、実際にここでペダルを漕いだ人にしか分からない特権です。


ただし、島は意外とアップダウンが激しく、平坦な道ばかりではありません。普通の自転車だとかなり体力を消耗するので、電動アシスト付き自転車を借りることを強くおすすめします(笑)。自転車なら、バスの時間を気にせずに、気になった路地や海岸にふらっと立ち寄れるのも魅力ですよ。

🚲 島旅気分を盛り上げる「キャンバス トートバッグ」
自転車のカゴに放り込んで、気ままにロケ地を巡るなら、丈夫でシンプルなトートバッグが相棒にぴったり。潮風に吹かれても気にならないラフな素材感が、旅の気分を高めてくれます。ドラマの中で希美が使っていたような生成りのバッグを持って、島の風を感じてみませんか。

聖地巡礼に必須の小豆島オリーブバス活用術

小豆島オリーブバスのイラストと魔の空白時間に注意を促す時計

私のように車の運転ができない「ペーパードライバー」や、一人旅で訪れる方にとって、小豆島巡礼の生命線となるのが「小豆島オリーブバス」です。ドラマのロケ地は島内に点在しており、効率よく回るにはバスの時刻表との戦いになります。

特に、主要なロケ地を結ぶ「坂手線(さかてせん)」と「南廻り福田線」は、聖地巡礼のメインルートになるので、事前にしっかりと予習しておく必要があります。

ここで一つ、私の失敗談を共有させてください。実は私、以前訪れた際にバスの乗り継ぎ時間を甘く見ていて、何もないバス停で1時間以上待ちぼうけを食らったことがあります(涙)。小豆島のバスは、都会の電車のように数分おきには来ません。

路線によっては1時間に1本、時間帯によっては「魔の2時間」と呼ばれる空白の時間帯が存在することもあります。周りには時間を潰せるカフェもコンビニもない…なんてことにならないよう、分単位の計画が本当に大切なんです!

路線名主な経由地(ロケ地方面)注意点
坂手線土庄港 〜 池田港 〜 オリーブ公園口 〜 坂手港本数が比較的多く、最も利用しやすい基本ルート。城山桜公園(東屋)へはこの路線を利用します。フェリーの発着に接続していることが多いです。
南廻り福田線土庄港 〜 池田港 〜 橘 〜 福田港島の南側を大きく回るルート。海沿いの景色が最高ですが、本数は少なめです。成瀬の実家周辺の雰囲気を味わうならこの方面もチェック。
西浦線土庄港 〜 エンジェルロード 〜 鹿島ホテルが多いエリアを通りますが、オリーブ公園方面とは逆方向なので乗り間違いに注意。エンジェルロード観光とセットにするなら便利。

バスの中では、ドラマのファンらしき方を見かけることもありました。同じバス停で降りて「もしかしてNのためにですか?」なんて会話が生まれたのも、この旅ならではの素敵な思い出です。

ちなみに、バス運賃の支払いは現金(小銭)が必要になるケースが多いので、千円札と小銭は多めに用意しておきましょう。ICカード導入も進んでいますが、念には念を入れておくのが安心です。

お得なフリーパスを活用しよう
1日フリー乗車券や2日乗車券を利用すると、いちいち運賃を支払う手間が省ける上に、主要な観光施設やお土産屋さんでの割引特典がついていることもあって断然お得です。土庄港のフェリーターミナルなどで購入できますよ。

正確な時刻表や運賃については、必ず出発前に公式サイトで最新情報をチェックしてくださいね。季節によってダイヤが変わることもあるので要注意です。
(出典:小豆島オリーブバス 公式サイト

成瀬と再会した小豆島の食堂と墓地の場所

再会の食堂での温かい食事と海に向かって祈る成瀬のイラスト

物語の後半、事件から14年という長い時を経て、高野夫妻と共に成瀬くんと再会する重要なシーン。あの食堂のロケ地は、土庄町の「赤穂屋(あこや)」地区にあると言われています。実際にお店として営業している場所ではないことも多いのですが、周辺の街並みには、時間が止まったような懐かしさが漂っています。

希美たちが島を出てから流れた14年という歳月。変わってしまったものと、決して変わらないもの。その残酷さと優しさを同時に感じられる、とても静かな場所でした。

成瀬くんがどんな思いでこの島に戻り、どんな思いで料理を作っていたのか。路地裏を歩きながら想像すると、ドラマの結末を知っているからこそ、こみ上げてくるものがあります。

そして、成瀬くんがたった一人でお父さんのお墓参りをしていた墓地。海を見下ろす高台にあるその場所は、長浜地区周辺のロケーションが使われています。ドラマの中で、海に向かって手を合わせる成瀬くんの背中は、どこか寂しげでありながらも、過去のすべてを受け入れた大人の強さを感じさせました。

実際にその場に立って海を眺めると、「成瀬家はずっとこの海と共に生きてきたんだな」と、理屈ではなく心で理解できるような気がします。

墓地という場所柄、詳しい場所の特定は避けますが、小豆島の海沿いにはこうした「海が見える墓地」が多く点在しています。ご先祖様が海を見守り、海に見守られている。そんな島の死生観すら感じさせる風景です。

このエリアは、いわゆる「映える」観光スポットではありません。ガイドブックにも載っていないような場所です。でも、だからこそ『Nのために』という作品の深層に触れられる場所だと思います。特別なアトラクションがあるわけではない。

でも、ここには彼らの「生きた証」がある。そんな静かな感動を味わいたい方は、ぜひマナーを守って足を運んでみてください。観光気分ではなく、彼らの人生に触れさせてもらうような気持ちで。

🌿 小豆島のオリーブを感じる「木製カッティングボード」
小豆島といえばオリーブ。その木材を使ったカッティングボードは、キッチンに置くだけで温かい島の空気を感じさせてくれます。希美が料理を作っていたシーンを思い出しながら、お気に入りの一枚を探してみてはいかがでしょうか。成瀬くんが作る優しい料理も、こんなボードに乗っていたかもしれませんね。

『Nのために』ロケ地・聖地巡礼マップ【東京・神奈川編】

島から都会へ。コンクリートの摩天楼と垂直方向への視線を描いたイラスト

物語の舞台は、青い海が広がる小豆島から、コンクリートと摩天楼が立ち並ぶ大都会・東京、そして神奈川へと移ります。青春の輝きと痛みが同居していた島とは異なり、こちらでは「野心」「挫折」、そして「純愛」がより複雑に絡み合った大人のドラマが展開されましたよね。


私自身、東京や神奈川のロケ地を巡ってみて感じたのは、希美たちが抱えていた「上に行きたい」「広い世界を見たい」という切実な渇望と、その裏側にあるどうしようもない孤独感でした。島での水平線の景色とは対照的な、垂直方向への視線。それが東京編の象徴的なビジュアルです。

特に、すべての運命が交錯した事件の現場であるタワーマンションや、成瀬くんが最後にたどり着いたレストランなどは、作品のファンとして絶対に見ておきたい重要なスポットです。都会の景色の中に、ふとドラマの記憶が蘇る瞬間がある。

それが東京ロケ地巡りの醍醐味かもしれません。
ここからは、都心部から少し離れた神奈川エリアも含めて、アクセス情報や撮影のポイントを詳しく掘り下げていきます。都会の喧騒の中に隠された「N」の痕跡を、一緒に辿っていきましょう。

武蔵小杉のマンション・スカイローズガーデンの場所

武蔵小杉のタワーマンション(スカイローズガーデン)を見上げるアングル

ドラマの冒頭から強烈なインパクトを放ち、すべての悲劇と真実が隠されていた場所、それが「スカイローズガーデン」です。この高級タワーマンションのモデルとなったのは、神奈川県川崎市にある「リエトコート武蔵小杉イーストタワー」だと言われています(外観の一部やエントランス周辺のイメージ)。

武蔵小杉駅に降り立つと、空を突き刺すように林立するタワーマンション群に圧倒されますが、その中でもひときわ存在感を放つその姿を見つけた瞬間、ドラマの緊張感が一気に蘇ってきました。「ここがあの事件の…」と思わず足が止まってしまいます。

希美が清掃のアルバイトでゴンドラに乗り、窓の外から中のセレブな生活を覗き見ていたシーン。そして、あのクリスマスイブの事件。見上げる首が痛くなるほどの高さは、希美が目指した「高いところ」の象徴であり、同時に彼女を押しつぶそうとする垂直社会の壁そのもののようにも見えます。

実際に現地でその高さを体感すると、「ここを目指して、彼女はどれだけのものを犠牲にしたんだろう」と、彼女の野心の壮絶さを思わずにはいられません。公開空地には手入れされた植栽があり、とても静かで洗練された空間です。しかし、その静けさが逆に、あの夜の悲鳴を想像させて怖くなるほどです。

撮影のポイントとしては、真下から見上げるアングルがおすすめです。建物が空に向かって伸びていくパースペクティブを強調することで、ドラマのポスタービジュアルのような迫力ある写真が撮れます。空の青さと建物の無機質な白さのコントラストが、ドラマの世界観を際立たせます。
ただし、ここはあくまで一般の方が生活されている住居です。

敷地内に無断で立ち入ったり、エントランスの中を覗き込んだり、住人の方にカメラを向けたりするのは厳禁です。聖地巡礼は「外からそっと物語を想う」のが鉄則。マナーを守って、静かにその佇まいを目に焼き付けましょう。

撮影時の注意点
マンション周辺は人通りも多いため、通行の妨げにならないよう配慮が必要です。三脚を立てての長時間撮影などは避け、スマートに巡礼を楽しみましょう。警備員の方も巡回されていますので、不審に思われるような行動は慎んでください。

また、この武蔵小杉エリアから少し離れますが、物語上で対比的に描かれた「野ばら荘」のボロアパートとのギャップを想像しながら歩くのも、この街ならではの楽しみ方かもしれません。洗練された公開空地や整備された歩道を歩きながら、希美が感じていたであろう「持てる者」と「持たざる者」の境界線を肌で感じてみてください。

成瀬のレストランがある二宮の光と風のミュージアム

海沿いに建つガラス張りの美しい建物、成瀬のレストランのモデルとなった場所

シリーズを通して、希美の心の支えであり続けた成瀬くん。彼が最終的に自分の店「NOTRE(ノートル)」を構える場所として選んだのが、神奈川県二宮町にある「光と風のミュージアム」です。ここは実際に結婚式やイベントなどで使われる施設なのですが、その名の通り、光と風、そして海を最大限に取り込んだ建築美が本当に素晴らしいんです!

第8話で成瀬くんが工事現場を訪れるシーンや、最終話で希美に料理を振る舞うシーンなど、物語の救いとなるような温かい場面が多く撮影されました。小豆島の海と似ているけれど、ここはあくまで「本土」の海。

島を出て、料理人として生きていく覚悟を決めた成瀬くんが、それでも故郷の面影を求めてこの場所を選んだのかと思うと、胸が締め付けられます。お店の名前「NOTRE」はフランス語で「私たちの」という意味。ここに込められた成瀬くんの想いを考えると、もう涙なしでは見られません。

ただし、ここへのアクセスは少し注意が必要です。最寄りのJR二宮駅からは距離があり、基本的にはバス移動となります。私が訪れた際は、二宮駅北口からコミュニティバスに乗車し、「釜野橋(かまのばし)」バス停で下車しました。そこからは徒歩ですぐですが、問題はバスの本数です。コミュニティバスならではの「のんびりダイヤ」なので、都会の感覚で行くと痛い目を見ます。

「魔の2時間」に注意!
二宮町のコミュニティバスは、時間帯によって運行間隔が大きく空くことがあります。特にランチタイムを過ぎた11時台から13時台にかけては、バスが全くない時間帯が存在することも。事前に最新の時刻表を必ずチェックし、帰りのバスの時間も確保してから見学に向かうことを強くおすすめします。

もしバスがない時間帯に当たってしまった場合は、駅から20分〜30分ほど歩くことになります。しかし、海沿いの道は気持ちが良いので、健脚な方なら散歩がてら歩くのも悪くありません。潮風を感じながら歩けば、成瀬くんが食材を買い出しに行く姿と重なるかもしれません。

建物の外観は白を基調としており、青い空と海とのコントラストが絶妙です。成瀬くんが厨房に立っている姿を想像しながら、海風を感じてみてください。

🍽️ 成瀬くんの料理を彩る「北欧デザインのテーブルウェア」
成瀬くんが開いたレストラン「NOTRE」のような、洗練された食卓を自宅で再現してみませんか?シンプルで温かみのある北欧デザインのお皿やカトラリーなら、いつもの料理も特別な一皿に見えてくるはず。「誰かのために作る料理」の優しさを、日々の暮らしに取り入れてみてください。大切な人と囲む食卓に、Nの温もりを。

新木場緑道公園など東京の撮影場所一覧

新木場緑道公園の長い道と夕暮れ時のエモーショナルな風景イラスト

東京における聖地巡礼のクライマックスとも言えるのが、江東区にある「新木場緑道公園」です。ドラマの最終話、成瀬くんが希美に「一緒に帰らん?」と手を差し伸べた、あの感動的なラストシーン。

そして、第10話で安藤がプロポーズをしようとして指輪を渡せなかった場所でもあります。
ここは東京湾に面した長い長い遊歩道になっていて、片側には海、もう片側には木々が並ぶ、都会のオアシスのような場所です。ヘリポートが近くにあるため、時折ヘリコプターの音が響きますが、それもまたドラマのシーンを想起させます。

アクセスは、JR京葉線・有楽町線「新木場駅」から徒歩で約15分から20分ほど。駅からは倉庫街を抜けていくことになるので、「本当にここに公園があるの?」と少し不安になるかもしれませんが、案内板に従って突き当たりまで進むと急に視界が開けます。

実際にこの場所に立つと、ドラマで見たまんまの「あの長い道」が続いていて、感動で鳥肌が立ちました。誰もいない長い道を歩いていると、成瀬くんが待っていてくれるような、そんな期待をしてしまいます。

おすすめの時間帯は、やはり夕暮れ時です。ドラマでも夕日のシーンが印象的でしたが、実際に太陽が沈んでいく空のグラデーションと、対岸に見える葛西臨海公園の観覧車や都心のビル群のシルエットが相まって、言葉にできないほどエモーショナルな雰囲気になります。

ベンチに座って海を眺めていると、成瀬くんの優しい声や、安藤の切ない表情がフラッシュバックしてきます。特に冬場は空気が澄んでいて、遠くの景色までくっきりと見えますが、海風が強くて極寒なので防寒対策は万全に!

また、港区芝浦エリアも外せません。希美や安藤が日常的に歩いていた「百代橋(ももよばし)」や「藻塩橋(もしおばし)」といった運河にかかる橋は、彼らの青春の1ページが刻まれた場所です。

特に百代橋のアーチ構造は特徴的で、夜になるとライトアップされてとても綺麗です。都会の冷たいコンクリートジャングルの中で、彼らが身を寄せ合うようにして生きていた気配を探して、運河沿いをウォーキングするのも一興ですよ。モノレールが頭上を通過する音も、ドラマのBGMのように聞こえてきます。

希美たちが集った野ばら荘のロケ地情報

野ばら荘の窓辺の雰囲気と安藤が用意したディナーのイメージイラスト

希美、安藤、西崎さんの3人が共同生活を送ったアパート「野ばら荘」。彼らの絆が育まれた最も重要な場所ですが、残念ながら建物自体はセットであったか、すでに取り壊されている可能性が高く、特定の住所を訪れて同じ建物を見ることはできません。

しかし、ドラマの中で醸し出されていたあの昭和レトロな雰囲気や、入り組んだ路地裏の空気感は、東京都品川区や大井町周辺の古い住宅街に色濃く残っています。高層ビルが立ち並ぶ東京の隙間に、ぽつんと残された昭和の風景。それが野ばら荘のイメージそのものです。

私がリサーチした際も、具体的なロケ地住所については様々な情報が錯綜していましたが、多くのシーンは大井町エリアの路地や、スタジオセットを組み合わせて撮影されたようです。ですので、野ばら荘に関しては「特定の場所に行く」というよりも、「野ばら荘っぽい風景を探す」という楽しみ方をおすすめします。

例えば、大井町の飲み屋街の裏手や、古い木造アパートが残る一角を歩いてみると、「あ、ここ西崎さんが小説を書きながら歩いていそうだな」とか、「希美がお惣菜を買って帰ってきそうな道だな」と思える風景に出会えます。路地裏から見上げる空の狭さが、彼らの「上に行きたい」という渇望をよりリアルに感じさせてくれます。

野ばら荘の魅力は、あの中庭にある共有スペースでしたよね。おじいちゃん(野口貴弘の父ではない大家さん)と将棋を指したり、みんなで鍋を囲んだり。あの温かいコミュニティへの憧れが、私たちファンを惹きつけてやまないのだと思います。「ただいま」「おかえり」と言い合える場所があることの尊さ。

ちなみに、ドラマに出てきた「野ばら荘」の看板や、部屋に飾られていた「N」の木製オブジェなどは、美術スタッフさんのこだわりが詰まった小道具です。全く同じ場所は見つからなくても、似たような古いアパートを見つけて、心の中で「野ばら荘」と名付けてみる。そんな想像力を働かせた巡礼も、また違った味わいがあって楽しいものですよ。

💡 野ばら荘の温かさを灯す「レトロなペンダントライト」
野ばら荘の共有スペースや希美の部屋にあったような、どこか懐かしい昭和レトロな照明。アンティーク調のペンダントライトを一つ吊るすだけで、部屋の雰囲気がぐっとドラマの世界観に近づきます。温かい光の下で、大切な人と語り合いたくなる、そんな空間を作ってみませんか。西崎さんが小説を書いていた、あの部屋のような雰囲気に。

聖地巡礼で巡る安藤プロポーズの東京ロケ地

『Nのために』のもう一人の主人公とも言える安藤望。彼の希美への一途な愛は、多くの視聴者の涙を誘いました。そんな安藤がプロポーズを決意し、指輪を用意していたにもかかわらず、渡すことができなかった…そんな切なすぎるエピソードに関連する場所も、ファンとしては見逃せません。

安藤の愛は、成瀬くんの「共有する愛」とは違う、「与える愛」でした。希美を高いところへ連れて行ってあげたい、広い世界を見せてあげたい。その真っ直ぐすぎる想いが、東京のロケ地には詰まっています。

先ほど紹介した新木場緑道公園もその一つですが、彼らが食事をしたレストランなども都内に実在します。例えば、第4話で希美と安藤が食事をしたイタリアンレストランは、青山の「サバティーニ青山」だと言われています。

クラシックで重厚な内装は、上昇志向を持っていた当時の彼らにとって「成功の証」のような場所だったのかもしれません。少し背伸びをして食事をする二人の姿が目に浮かびます。

また、安藤といえば「待つ男」。彼が希美を待っていた広場や、すれ違いを繰り返した街角など、都心の何気ない風景の中に彼の想いが残っている気がします。麻布十番の「パティオ十番」なども、ドラマの撮影で使われたスポットの一つです。

石畳の広場に立って、来ないはずの誰かを待つ安藤の心情を想像してみると、改めてこのドラマの奥深さに気づかされます。「待つ」という行為の苦しさと、それでも信じ続ける強さ。

安藤のプロポーズは叶いませんでしたが、彼が用意した指輪と、そこに込められた「ただ、希美と一緒にいたい」という純粋な願いは、物語の中で永遠に輝き続けています。

きらびやかな東京の夜景を見ながら、安藤の不器用で真っ直ぐな愛に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。東京タワーが見える場所で、安藤の幸せを願わずにはいられません。

まとめ:『Nのために』ロケ地聖地巡礼の感動を旅する

聖地巡礼時のマナー喚起。静かに物語を想うことの大切さを描いたイラスト

ここまで、小豆島から東京、神奈川へと続く『Nのために』のロケ地・聖地巡礼ガイドをお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

このドラマのロケ地を巡る旅は、単に美しい景色を眺めるだけではありません。希美、成瀬、安藤、西崎、それぞれの登場人物が抱えていた孤独や愛、そして「N」への想いを、自分自身の足でトレースする心の旅でもあります。

小豆島の広い空と海、武蔵小杉の圧倒的なタワーマンション、そして新木場の長い長い一本道。それぞれの場所には、物語の文脈が深く刻まれています。実際にその場に立つことで、画面越しでは分からなかった風の匂いや、波の音、街のざわめきを感じることができ、ドラマの世界がより立体的で鮮やかなものとして心に残ることでしょう。

彼らが何を見て、何を感じて生きていたのか。その答え合わせをするような旅になるはずです。時間が経っても色褪せないこの作品の力強さを、現地の空気が教えてくれます。

これから聖地巡礼を計画されている方は、ぜひ時間に余裕を持って、一つひとつの場所でゆっくりと深呼吸してみてください。そして、もし可能なら、大切な誰かと一緒に、あるいは自分自身と向き合うために、この旅に出かけてみてください。きっと、あなただけの「N」の意味が見つかるはずです。
この記事が、あなたの聖地巡礼の小さな道しるべになれば幸いです。気をつけて、行ってらっしゃい!

旅の終わりに。Nの意味を見つける旅へのメッセージイラスト

🖼️ 旅の思い出を飾る「アンティーク調フォトフレーム」
聖地巡礼で撮影したとっておきの「Nの景色」。スマートフォンの画面の中で眠らせておくのはもったいないですよね。味のあるアンティーク調のフォトフレームに入れて飾れば、いつでもあの日の感動や、ドラマから受け取ったメッセージを思い出すことができます。あなたの部屋に、小さな物語の窓を作ってみませんか。

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